【ストレスの種はどこにある?】
現代はストレスだらけのストレス社会だといいますが、ストレスはどこからきているのでしょうか。よく「●●さんが私のストレスの種だ」なんてボヤいているのを聞いたりしますが、果たして上手くコミニュケーションがとれない相手の存在がストレスの種なんでしょうか???

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例えば、【言いたいことが言えないAさん】と【自己主張ができるBさん】とがいたとします。そして二人が職場の飲み会の幹事になり話し合いをすることになったとします。

Aさんは、近場の適当な居酒屋でよいと思っていました。
しかし、突然、Bさんが「私(隣の市にある)ビアガーデンに行きたい!絶対盛り上がるって!そこでいいよね!」と一方的に言いだしました。

(え・・・仕事帰りに隣の市まで行くなんて大変だし、来ない人もでてきそう・・私も疲れそうで嫌だな・・)
Aさんは思いましたが、
(でも気まずくなると嫌だし・・揉めたくないしな・・)
そして、
「う、うん、それでいいよ。」と笑顔をつくって答えました。

その後も会費、コース、時間など、すべてBさんの意見で決まっていきました。

そこへ先輩が来て、
Bさん「お疲れさまです~飲み会プラン決まりましたよ~!なんだか私のプランって感じになっちゃいましたけど、絶対楽しくなりますから楽しみにしていて下さい♪」
先輩「それは楽しみ楽しみ。企画でBさん頑張ったんだったら、じゃあ当日は Aさんにはりきって頑張ってもらわなきゃな(笑)」
Aさん「あ、はい・・・すみません・・」

Aさんは、家に帰っても悶々。
(私だってちゃんと考えていたのに、ひどい・・)
(Bさんはいいかもしれないけど、このプラン私は全然楽しみじゃないよ~!)
今日のことを思い出すたびに何だか腹が立ち、気分は落ち込み、胃はキリキリ・・・

Aさん「あぁ、Bさんって私のストレス!」

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設定や状況は違えど、こーゆー感じの話はよく耳にしますよね。

でも、実はストレスの種はBさんとは違うところにあります。

Bさんの意見に対して「NO」と思っているのに「YES」と答えてしまった。
それがストレス。
ストレスの種はBさんの存在なのではなく、そうやって納得していないのに自分に嘘をついて「NO」を「YES」と歪め、思いと言動がチグハグになっている自分自身の状態が、魂やマインドや体にとってストレスなのです。

だからAさんは自分のこの思考行動パターンを手放さない限り、Bさんから逃げたり、職場を変えたりしても、また同じようなタイプの人が現れれば同じようなトラブルが起きて同じように相手にストレスを感じて苦しくなる~を繰り返してしまうわけです。

一見、なんだかAさんかわいそう~と見える方もいるかもしれません。逆にAさんにイライラする人もいるかもしれません。いいわるいなんていうのは主観によって変わりますから、ネガティブな感情に囚われ相手を悪者にして自ら悲劇のヒロインにならないようにしたいものです。

人間関係のトラブルの場合、お互いそれぞれに思いや言い分があり、お互いの状況や価値観やバックボーンが違うのだということを忘れてはいけません。
Aさんにも思いがあるように、Bさんにも思いや背景があります。
もしかしたらBさんは田舎から一人で上京してまだ日も浅く、飲み屋さんは隣町のビアガーデンしかまだ行ったことがなく、明るくふるまっているが田舎にいる頃にはなかなか理解してもらえず浮いてしまっていて、上京先で友だちができるかをとても不安に思っていて、とにかくこの飲み会は新しい出発&友だちをつくる大きなチャンスなのだと力が入りすぎていただけ~なんて背景があるのかもしれないし、彼女から見たAさんは「何考えているかわからないなぁ、私がしきらないと決まらなそうだから私が頑張らなきゃ!」なんて思っていたのかもしれません。

当人同士だけでなく、周囲にいる親や先生などの指導者、ヒーリングやカウンセリングに関わる人たちは、広い視野を持って話を聴き、その思いに耳を傾けていかねばなりません。
例えば、子どものケンカで叩いた子と泣いた子では、泣いた子の気持ちに周りは共感しやすいですが、実は叩いた子にも思いがあり、その行動が出るまでの背景が必ずあります。泣いた子が最初に言葉で相手を傷つけ、幼いため気持ちを言葉で上手く伝えられずパッと手が出て叩いてしまう~なんてパターンはよくあることです。叩いた子に一方的に謝らせて、握手して、ハイ仲直り~なんて大人がやらせても、叩いた子の思いは行き場所がなく消化されないまま、解ってもらえないという人への不信や恨みや怒りなどのネガティブな感情に姿を変えた違うものになって、内に溜まっていったりするものです。

お互いの異なる思い&同じ思いをお互いが知り、認め合い、話し合えることが、仲良くなるということであり、相手に心を開くということであり、信頼関係を育む土台となるのです。「NO」「イヤだ」と伝えるのには賛同するよりも勇気がいりますが、「NO」と言えるようになると「YES」ばかり言っていた頃より、人間関係は逆に深まり、どんな意見でも一度受け止めて聴いてもらえる、一緒に考えてもらえる、という安心感のある気持ちいい関係になっていきます。これは親子でも夫婦でも友だちでも仕事仲間でもいえることです。

ただ、「NO」と言ったら、話し合いが始まるどころか逆に不機嫌になり離れていく人もおそらく出てきます。それは「ありのままのあなた」ではなく、「いつもYESを言ってくれる都合のいい人」を望んでいる場合が多いので、最初はショックかもしれませんがあまりその人に固執しない方がよいです。「NO」や「異なる意見」を言ったら壊れる人間関係っていうのは、その程度の関係だということです。

ストレスの種は、自分の思考行動パターンにあるのだというお話でした^^

※ここではイメージしやすく対人関係において「NO」と言えない人のパターンで書いていますが、「YES/NO」に限らず、自分の心や体や魂に正直に生きているかどうか、というのがストレスと大きく関わっているというお話です。

※「NO」が言えるようになったり自分に正直に動けるようになってきたら、その気持ちや意見をあたたかいエネルギーに変換し、相手をむやみに傷つけないように自分の気持ちや考えを伝えていく~という次の段階へ入っていきます。

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